ZUKAN ・ 巨峰 ・ 2026/8/29時点

巨峰とはどんな品種か——系譜・糖度・特徴まとめ

巨峰の房
写真: Tomomarusan(CC BY-SA 3.0)

巨峰は、大井上康氏が「石原早生」と「センテニアル」を交配し、1945年に発表、1955年に「巨峰」の名称で商標登録した紫黒色の大粒ぶどうです。正式な品種名は「石原センテニアル」。糖度18〜20度程度と甘みが強く、日本における大粒ぶどう普及の先駆けとなった品種です。

系譜(交配親)は?

巨峰の母親は「石原早生」、父親は「センテニアル」です。石原早生はヨーロッパ系のヴィニフェラ種とアメリカ系のラブルスカ種の交雑種で、センテニアルはヨーロッパ系のヴィニフェラ種にあたります。1945年の発表から今日まで栽培され続けている、大粒系ぶどうの元祖にあたる品種です。

後に紹介するピオーネは、この巨峰を母親に持つ品種です。品種図鑑では他の品種との系譜の比較もまとめています。

データ:糖度・酸味・食感・栽培特性

  • 糖度: 18〜20度程度
  • 酸味: 甘みに対して穏やかな酸味
  • 食感: 果肉はしまって多汁。欧州種に近い、塊状と崩壊性の中間の肉質
  • 果皮: 紫黒色で果粉(白い粉)が多い。皮を剥いて食べることが多い
  • 粒の大きさ: 10〜17g程度(大きいもので約20g)
  • 旬(収穫時期): 8月〜9月(施設栽培は6月頃から出荷)
  • 栽培上の注意: 黒とう病・べと病などの病害対策が重要

個人の視点

候補に入れている理由はシンプルで、定番品種として需要が安定していることです。目新しさはありませんが、贈答用としても確実に選ばれてきた実績のある品種だと考えています。

ただし研修先で学んだところでは、巨峰は暑さに弱く、猛暑の年は軸につけたままでは持たないことがあるそうです。その場合は生食用として出すのではなく、ジュースなどの加工品に回す判断も必要になると聞いています。

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